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マンハッタンで見つけた キヅキ・ギモン 世界と共有したい。 日本人て何だっけ?を一緒に考えよう!

2010年4月5日月曜日

日米大学教育について

最近ブログの更新が滞っておりました。
もし、少しでも更新を期待してくれているとっても心優しい方がおりましたら、謝りたいです。
ごめんなさい。

つい先日初めてコロンビア大学を見学してきました。とっても素晴らしいキャンパス。これを見せられたら、「頑張って勉強してここ入ろう!」て気持ちになれます。


今日の話は日本・アメリカの大学教育を体験して感じたことについて書きます。

といっても、名古屋大学&NYU(学部レベル)だけしか経験がないので、皆さんの意見もシェアして頂けると幸いです。概念的なことは語れませんので、あくまでも、僕が2つの学校を経験したことを話します。


まず結論から言うと、圧倒的にアメリカ大学の方が勉強するには適している。
図書館、自習室、大学寮などの設備面
教授の熱意・経験、授業の内容などのコンテンツ面

どちらをとってもアメリカの学校ははおよその日本の大学より圧倒的に優れていると思います。

更に個人的に言うならば、
面白いテレビ番組がない、バイトできない、外人からまったくモテない(泣)などの外的誘惑要因も少なく、勉強に専念できる環境が整っていると言えると思います。



僕が今ビジネススクールで履修しているBusiness Communicationのクラスの話を少しします。

この授業は簡単に言えば、プレゼンのクラス。いかに自分の言いたいことを効率的/効果的に相手に伝えるかを学ぶ授業。とても実践的な授業です。

この授業では生徒はチームに分けられ、二週間に一回ぐらいのペースで課題が与えられプレゼンをします。基本的にはロールプレイ形式が多く、ある企業の問題を解決する方法をその企業の一員になり考え、VPにプレゼンをするということなどをしていきます。

この授業でとても面白いことは
①自分たちのプレゼンが録画されていること。
②教科書はただの副教材。You Tubeの多用。

①はその後の教授、TAとのフォローアップをし、自分たちのプレゼンのどこが良かったのか、悪かったのか、声のトーンから、ジェスチャーまで本当に細かいところまで指摘されます。

②は授業中や課題でYou TubeでSteve Jobsプレゼンの分析をしたり、Guy Kawasasaki @Stanfordの講義を見てプレゼンの方法を学んだりと、とっても興味を持って取り組める内容になっています。
教科書の内容は授業中で触れることはほとんとせず、読んでくるのが前提です。


少なくとも僕がいた名古屋大学ではこんな授業はなかった。ゼミ以外小規模な授業がなく、学生同士のディスカッションさえ授業でなかった。
皆の大学はどうですか?教えて下さい。


こちらに来てから、案外勉強も楽しいんじゃないかって、思えるようになった気がする。自発的にも取り組めるようになった。
こんな風に思えるようになっただけでも留学した甲斐があったと思う。

今日、授業中に学部長がきた。"You are the most important source of information to make our school better"と言い、皆にどうすればこの学部のカリキュラムを良くする事ができるのか、ということを生徒に直接、聞きにきた。
30分ほど、授業を中断し、生徒と学部長がとってもカジュアルな形で真剣に話し合った。
学部長は話しながら私達の意見のメモを取っていたのが印象的だった。
僕も交換留学生として、意見を述べた。


とても納得できた。僕たちの学校なんだから、僕たちの意見を聞きにくる。この行いは毎年数回様々な学年のクラスに行って学部長が直々にやっていることらしい。


一年間のNYUの授業料が名古屋大学の10倍もかかるからなのか、
生徒側の学校に対する要求が大きいからなのか、それは学校側の要求なのか、
教授の熱意、やる気からなのか、


とにかくアメリカの大学は勉強したい者にとっては本当に魅力的な要素がたくさんあると思う。色々な国から勉強しにくる人がたくさんいるのはとても納得できる。ボトムアップ構造は間違いなく成り立っている。

どうしてこんなに違うのだろう。日本の大学教育っていったい何なんだろう。
ソローモデルが何なのかを知らないまま経済学位が与えられるっていう現実は何なんだろう。




名古屋大学
___________________________________________________

12 件のコメント:

  1. さすがアメリカの大学って感じの授業ですね。

    まず始めに知識的な部分から話すと、大学には大きく分けてアメリカ型とヨーロッパ型の2つがあります。どちらかといえばアメリカ型は実用的、ヨーロッパ型は教養的。分かると思うけど、日本はヨーロッパ型の大学が多いようです。

    次に日本の大学の成り立ちなんですが、戦後旧制高校と大学が合体して今の大学になりました。明治初期の大学の授業は外国人講師が外国語で欧米の学問を教えていたため、授業についていくために膨大な基礎知識が必要で、それを旧制高校が行っていたという感じです。だから旧制高校で一般教養の授業をやって、大学で専門的な授業をやるというかんじです。イメージしやすいのは、東大の駒場=旧制高校、本郷=大学かな。成り立ちもそのままなんだけど。
    問題はそれぞれ3年間ずつあった課程を、合計4年間に縮めたこと。はっきり言って教えられる量も質も中途半端になってしまいました。


    ここからは俺の考えなんだけど、はっきり言って、日本の今の大学は意味がないと思う。そこで学んだ専門的知識はほとんどその後の人生に生かされないし、教養的な知識は高校までで十分だし。
    そんな状況なのに、企業側が大卒を求める意味が分からない。彼らは大学で学んだことなんて役に立たないことを分かっているのにさ。そのせいで、学びたいこともやりたいこともないのに大学に入るようになった人が多い。

    かといって、アメリカの大学のようにいかにもビジネスに直結したような、「こういう授業を履修して、自分は経済学の学位を取得してます!」といった感じの授業も好きじゃない。

    俺にとっての理想の大学は、
    基本的に一般教養+αくらいの授業のみ
    単位も基本的に楽に取得できる
    学生の活動が積極的に認められていて、自由に何でもできる
    って感じかな。現状の、「大学に入るのは当然」といった風潮の中では、これくらいが限界だと思う。

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  2. 【ちゃり】
    さすがちゃり。わかりやすい大学形成からの共有ありがとう。
    >企業が大卒を求める意味
    これは日本において顕著に見られること。アメリカなんて、中途・転職ウェルカム。むしろマネージャークラスになればヘッドハンティングもよくあることだしね。これって日本の企業体系/文化が背景にあると思う。日系の企業が求めているのは社会に飛び出しばかりで新鮮な新卒。まだ働くことについて何も余分な知恵・知識がない者たち。そして企業は自分たちの好きなように学生を企業の型にはめる。そして「企業人」を創ることによって忠誠心を持たせ、「この企業のためなら」という感情を生み出させることによって、workaholicを創る。
    その「企業人」は企業によってまったく異なるものだから転職もできない、ある企業では評価されても、他ではダメ。だから終身雇用制度がある。「どうせ転職できないんだし、あなたは一生この企業のために働きなさい。」て言われてるようなもん。まあ金融とかITは違うと思うけど。
    日系の企業て大体こんな感じじゃないのかな?勝手なイメージだけど。

    ちゃりの理想はすごい共感!
    こっちのビジネススクールほどガチガチではなく、一般教養は重視しつつも、充実した学生活動の余裕も欲しい。
    ただ大学側からのなんらかの意識付けがあっても良いと思う。「完全に学生に委ねます。」じゃなくて。

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  3. ほーう。いつも考えさせられる日記やな。

    1点気になったんだけど・・・

    >この授業でとても面白いことは
    >①自分たちのプレゼンが録画されていること。
    >②教科書はただの副教材。You Tubeの多用。

    の②について。
    教科書を副教材として使用し、youtubeを多用するところに何で面白さを感じているん?

    仮に、書いている通り、プレゼンの分析や、方法を学べるところに価値を置いているとしても、教科書で代替は可能やんな。

    そして、youtubeから視覚・聴覚的に情報を得られるところに価値を置いているとしても、youtubeを副教材として使用しても良いよね。(事前に見てきて、それを議論する等も可能かと)


    積もるところ、
    カクウチが授業に何を求めていて、どういう時に面白いと感じているのかの本質を知りたいってことです。
    そして、その面白いと感じている価値はyoutubeのみにしかない価値なのか。他のツールとして代用がきくものなのか。



    大学の教育に関しては、大学どうこうの前に、小学校、中学、高校自体の教育にも問題があるんじゃないの?って思っています。

    例えば、学校単位では勿論、教師は明確な目標を持って、子供たちを教育しているのか?は疑問です。
    目的が不明瞭なんですよね。もしくは、目的はあるんだけど、浸透していないのかな?


    ま~仮に、授業と学力だけに焦点を当てるのであれば・・・

    学力がばらついている環境で大人数に対してちゃんとした授業をやるなんて無理なのかなーて思います。

    人数を絞り込むか、学力で揃えるか。個人指導、できる子向け大人数授業、分からない子向け少人数授業とかバリエーションをつくって最適化した方がいいんじゃないかと思ってます。
    それが教育としてベターなのかどうかは分かりませんが、ボトムアップ型としてはベターかと思います。

    理想の大学とは?の話からずれましたが、この辺でw

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  4. ちょっと気になったので、コメント。
    これは僕のゼミの先生のうけうりなんだけど、
    基本的に大学のみならず、アメリカの教育システムと日本の教育システムの構造が結構違っていて、
    アメリカは大学に入ってようやく知識を詰め込みだすけど、日本は高校までの時点でかなり知識を詰め込むから、大学では大学に頼って勉強するのではなく、自分の興味の赴くままに自分で主体的に勉強してほしいらしい。逆にアメリカは高校までで知識を得るための受け皿を用意して、大学で膨大な知識をインプットするから、大学の授業が充実しているし、授業もインタラクティブな感じなのかな。
    だから一概に比べることはできないのでは?といった感じです。
    まぁでも実際の授業の面白さでいったらアメリカの授業のほうが面白いけどね(笑 ただ、授業に追われて自分で本を読んだりする時間がないような。

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  5. 私もちょっと気になったのでコメント。

    授業自体の質は明らかに北米の方が高いと、私も自分の大学(といってもレベル的にはNYUみたいに高くないけど)で授業を受けてみて思った。
    でも、そういう授業受けてMBA取得して社会に出る人ってどうなるかって言ったら、結局マネーゲームにこだわって格差再生産してるだけな気がするのね。言っちゃ悪いけど、世界の競争を促進してるのはまぎれもなく北米で、格差を広げてるのも北米。結局日本始めアメリカ以外の国は、アメリカが作り上げた既存の「発展」のレールに従って鍔迫り合いしてるだけだと思う。

    でも今の社会って本当にいい社会なんかな?
    人が飢餓で死んでいく傍らで、年何十億も何千億も稼いでるのに助けもしない人がいる社会って、本当にみんなが幸せに暮らせる社会なんかな?

    何が言いたいかっていうと、今「すごい」「楽しい」「役立つ」と思える授業があるのは、その中で学んだことがダイレクトに使える「社会」があることが前提なはず。でもその「社会」に出た時に、今自分たちがやろうとしてることは、結局社会貢献でもなんでもなく、貧富の差を広げるためのお手伝いにすぎないんじゃないの?ってこと。

    お金を稼ぐことが悪いって言いたいんじゃない。お金を稼いだ後のその使い道をちゃんと考えられるだけの教養と視野の広さを大学レベルでつけてほしい。北米に限らず、日本でもね。

    みんなが幸せに暮らせる世界なんて言ってる時点で、ビジネス学んでる人からしたらかなり異端派な意見だと思うけど、許して☆笑

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  6. 格さんの日記楽しみにしてるよー!毎回勉強になります。
    アメリカの大学は学生の教授に対する評価が重要視されていて、それによって教授がクビになることもあるってっ聞いたんだけど…どうなんですか?あと授業料が授業1つでいくらみたいな制度とか…
    とりあえず授業料が高い→それに見合った授業じゃないと困る→教授への評価が厳しい→教授が頑張る→質の高い授業、こんなのも理由の一つじゃないかと。
    逆に日本は学歴社会だから、大学入った時点で安心しちゃうところがあるんじゃないかなぁ。大学入ったころはこんな講義が大学なのか、と思っていたのにだんだん慣れてきちゃうし。もちろん面白い授業もあるよ!
    俺の学部では10年も前から同じ内容や同じビデオを見たりしてる授業がある。もちろんテストも過去問とまったく同じ!日本の教育はどんどん変わってきてるのにね。日本の大学で勉強するには周りに流されない強い意志と明確な目標を持っていないとダメだな。といいつつ持っていない俺。笑
    でも格さんのおかげで自分に渇を入れることができた気がする☆ありがとう!

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  7. 【なおたつ】
    >②教科書はただの副教材。You Tubeの多用。
    についておれが面白いと思う理由は簡単。今までそんな授業なかったから。教科書とYou Tube全然インパクトが違うと思う。まあどっちを副教材とするのは学校側が次第だけど、授業中に教科書読んで、て言ってもどんだけのやつが読むだけで頭にはいるんだろう。You Tubeでなくても他のモノで代替は効く。
    つもるところにおれが授業で欲しいものはディスカッション。意見交換。授業は一人で受けているものじゃない。このブログでも思うけど、皆がこうやってコメントしてくれることによって自分の考えが深まったり、新しい気づき/疑問ができる。こういうのって決して一人ではできないこと。だから授業のスタイルはなるべく雰囲気が軽くなるような参加型がおれの理想。

    当然教育なんてのはそう簡単に変えれるものじゃない。大学で専門的な知識を身につけるのにはそれまでの積み重ねがあるのが大前提。
    授業の最適化、教師の目的意識、大賛成。
    おれらができることってなんだろう。

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  8. 【まさ】
    なるほど。そういう構造の違いか。納得できます。
    >自分の興味の赴くままに自分で主体的に勉強してほしいらしい。
    これすごい気になった。これできてる人ははっきり言って言うことないと思う。本当に理想の形だと思う。でも一体どれだけの人が全力で主体的に勉強できているんだろう。少なくとも自分も含めて周りにはいなかったと思う。アメリカの大学までにガチガチとは言わない。はっきり言ってGPAを高く保つためには本当に頑張らなきつい環境だよね。まあまあの成績で良いなら話は別だけどね。おれみたいにw

    言いたいことは、日本の大学の現状は学生に委ねすぎ。おれたちのこと信じ過ぎ。これでは厳しい大学受験を終えた学生は楽な方向に自ずと進んでしまいます。実際に韓国も中国も日本の大学と同じようなことになっています。だからやっぱり大学側からのある程度の強制が欲しい。大学一年生なんて、ほとんどのやつが遊ぶことに胸一杯だから。今の日本でどれだけ入学してすぐのやつが「これから勉強頑張るぞー」って思ってるんだろう。
    だからおれの理想は、大学側が少しでもいいから学生を正しいレールに引き寄せることが必要かと。

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  9. 【ゆみえ】
    >お金を稼いだ後のその使い道をちゃんと考えられるだけの教養と視野の広さを大学レベルでつけてほしい。

    とっても素晴らしい指摘だと思う。全くその通りです。何のための学問なのか、社会なのか、そこまで自分の意識が発展すれば最高だと思う。それじゃ今のような日本のぬるい教育がいいのか、北米のようなガチガチ教育がいいのか。どうなんだろう。

    >みんなが幸せに暮らせる世界なんて言ってる時点で、ビジネス学んでる人からしたらかなり異端派な意見だと思うけど

    そんなことは全然ない。ビジネス=金儲け=自分の為のマインドセットのやつも確かにいる。でもそうじゃない人もたくさんいる。少し見方を換えれば、Sustainable Growthの為にどうすれば上手く回る金儲けのシステムの構築ができるんだろう。って考えるものビジネス。
    NYU Sternみたいにほとんどのやつが投資銀行で働くことを夢みてるとこではそっちの考えを持った人は少ないのかなて思う。けどMITのD-LAB(http://dlabjp.blogspot.com/)の人たちのように、ビジネス×技術×途上国発展のような考えをもった人たちもいるっていうことを知って欲しい。

    今週末ボストンに行って名古屋代表としてこの人達の話を聞きにいってくる。おれもこの人達みたいに、自分の人生だけで終わらしたくないから。

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  10. 【しお】
    ありがとう!そういう励ましの言葉が一番ありがたいです。これからも頑張ります!

    >アメリカの大学は学生の教授に対する評価が重要視されていて、それによって教授がクビになることもある

    これはあると思うよ。実際に授業の最終日には講義評価みたいのを受講者は全員書かないといけなくて、その結果もネットに公式サイトして載せてある。それで評価低い人はどの生徒も受講したがらないから、先生も教えるクラスがなくなっていって、、みたいな形で。

    >授業料が高い→それに見合った授業じゃないと困る→教授への評価が厳しい→教授が頑張る→質の高い授業

    このサイクルは大賛成です。本当に授業料は高いよね。その分生徒からの評価だけでなく、教授も高い給料っていうインセンティブもあるから頑張れるのもあると思うよ。

    >日本の大学で勉強するには周りに流されない強い意志と明確な目標を持っていないとダメだな。

    これは本当に大事。特に日本の大学のように学生が自ら動かないといけない環境では。でも今の現状ではそういう風に考えれる生徒は少ないと思う。

    ありがとう!おれもしお/皆の言葉が励みになるし、勉強になる!これからもよろしく!

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  11. >それじゃ今のような日本のぬるい教育がいいのか、北米のようなガチガチ教育がいいのか。

    これは私にもわからない。自分は北米の方がスタイル的には好き(バリバリきついけどね!><)だけど、その個に対する社会学的有効性を考えたら、一概にいいとは言えないような気がする。そして授業の質から言ったら日本は全然北米に及ばないと思う。でも自分が学生である限り、組織だけを批判することもできないけどね><

    そしてビジネスの件、やっぱり私はまだまだ知識が足りないや。発展途上国の支援のことに関しても、文化面とかいろいろ考えるところはあるんだけど…またまとまりがついてから出直します(`・ω・´)

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  12. 【ゆみえ】
    うんうん。おれもこれは簡単に答えを出せる問題ではないと思う。日本の大学にも良いとこはあると思うし。こっちが上手く利用できればの話だけど。

    出直しとかしなくていいよ!w
    おれらにできること、小さいことから始めよう。

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